会長挨拶 ― 2016年(H28)

平成28年 年頭のご挨拶

 

 

 平成28年 あけましておめでとうございます。
 大阪府剣道連盟の会員の皆様方にとりましてよいお年になりますよう祈念いたします。日頃は当連盟の諸事業活動に多大なお力添えを賜っておりますことに厚く感謝申し上げます。連盟も、明るい、開かれた組織運営を進めて参るよう、役員一同心してまいります。皆様方のご理解とご協力を衷心よりお願いいたします。
 昨年は大阪の剣道人の不祥事が全国に知れ渡り、剣道のイメージを大きく傷つけたことは誠に残念なことでありました。剣道が人間形成を目指すものであることに異論をはさまれる方はないでしょうが、剣道をしているだけでは立派な人間にはなれません。いくら剣道で活躍しても精神面でどうかと思われるようでは何の意味もありません。
 歴史上の偉人の伝記を読みますと、剣の修行も学問も物凄くしており、文武両道に通じていなければならないことがわかります。日本で初めてノーベル賞を受賞された湯川秀樹博士は、子供のころ「四書五経」など古書の素読を受け、それが物理学研究で物を考える基盤になったとのことです。一道に秀でるだけでなく、幅広い学習が重要であることがわかります。
 企業の不正、政治と金、大規模テロなど、そして警察官、教師、プロスポーツ選手などの、子供でも分かるような「バカな行動」が連日マスメディアをにぎわし、暗い影が社会を覆っています。このような世の中で、これからの平和で明るい日本を築き、背負ってもらわなければならない、しっかりした青少年の育成に力を入れなければなりません。大阪府剣道連盟の活動が、皆様方のご協力によって、それに向けて少しでも役に立てるように願い、年頭の挨拶といたします。

 

 

平成28年1月1日
会長  鏡山 博行