大阪府剣道優勝大会 開会式後各演武紹介

7月20日(日)に大阪市中央体育館で開催されます、「第61回大阪府剣道優勝大会」で開会式直後に行われる、各演武に出場される先生方とその演武についてご紹介いたします。
各武道の素晴らしい演武をご覧いただけます。入場料は、無料です。多数のご観覧をお待ちしています。

 
1.日本剣道形
 打太刀 教士八段 松岡 俊雄
 仕太刀 教士八段 米﨑 和広
古来、各流においてその流祖の人々が実地の上より研究に研究を重ねて、いずれもその理に適合した形で、太刀の形7本、小太刀の形3本の計10本で構成されています。
2.居合道 (無外流・小太刀之形)
 打太刀 範士八段 中野 八郎
 仕太刀 教士七段 浅野 邦雄
無外流小太刀の形は古くは、1753年に無外流短剣の術(小太刀)としての歴史があります。無外流小太刀の形は、切留、突留。受流、斬り上、位詰の5本からなっており、近間に対する敵(打太刀)の激しい打ち込みを瞬間に身をかわし、間髪入れない早技で敵(打太刀)を仕留め或いは気位を以って決める迫力ある形であります。
3.杖道 (全日本剣道連盟 杖道形)
 打太刀 教士八段 池原 一義
 仕太刀 教士七段 坂上 亨
江戸時代初期の武術家・夢想権之助が創始した神道夢想流杖術をベースに昭和43年、全日本剣道連盟において制定されました。使用する武器は長さ128cmの樫の丸棒(杖)で、太刀・槍・薙刀等の技を取り入れた総合武道です。権之助は宮本武蔵に剣で立会い敗れた後、杖術の研究を重ね武蔵と立合い勝利したと伝えられています。
4.内田流短杖術
 打杖 道教士七段 帆谷 増幸
 仕杖 道教士七段 中野 伊織
幕末の黒田藩士・内田良五郎が明治時代に入りステッキ(短杖)を使った応用技として考案しました。神道夢想流杖術の捌きを元に12本の形からなっています。打つ、突く、受け身、当て身、逆技等理にかなった多彩な技が凝縮されています。
5.宝蔵院流槍術
 素槍 免許皆伝 前田 繁則
 鎌槍 免許皆伝 尾野 好司
奈良の興福寺の僧宝蔵院覚禅房胤栄が創始した十文字槍を使った槍術です。薙刀術も伝承していました。

6.なぎなた
 (全日なぎなたの形)
 打 天川 彰子

 仕 今浦 千信

刃部と柄部からなるなぎなたは日本の伝統的な武器の一つです。もともとは曲線のある刃を長い柄にとりつけたなぎなたは騎乗の戦士をなぎ払う歩兵に用いられていました。
7.一心流鎖鎌術
 打 杖道教士七段 古谷 重勝
 仕 杖道教士七段 服部 知司
両刃の鎌と分銅を鎖で結んだ「鎖鎌」を用い、斬り込んでくる太刀に対して,鎖を巻き付けたり,鎌で斬ったり,分銅を投げたりして応じる表技12本、裏技12本が伝えられています。遠祖は念流の始祖・慈恩とも言われています。
8.小野派一刀流刃引きの形
 打 方 井上 勝由
 仕 方 野村 光輝
一刀流の極意は切り落としにあり、一刀のもとに敵を倒す。その一撃は高度な術理に基づいた日本武道の精華でもあります。
9.一角流十手術
 打 杖道教士七段 石河 和彦
 仕 杖道教士七段 近藤眞佐雄
一角流捕手術、一達流捕縄術等と一体となって継承されてきた武術で、その捕手術の一部である手棒の変化に十手や鉄扇の使用法があります。現在は、表技12本、裏技12本が一角流十手術として今日に伝えられています。

 

更新日:2014.06.30